40代からのアコギ習得への道

音楽・楽器経験ゼロからアコースティックギターを始めます&ランニングも!

(雑談) 景気動向から時代の変化を読む


たまには仕事の話でもしてみようか


以下、長文にはなるが
時代の変化について
とても正確に示すことに注力する




製造業は
去年の10月くらいから
極端に景気が悪い



製造業にも色々あるだろうけど
まあ、細かいことは置いておくとして




リーマンショックや
コロナショックなどとは



まったく比較にならないほど
毎月の売上が

平均月商の半分以下である



半分の売上で成り立つのか?
と思われる方がいるかもしれないが



製造業の月の売上のばらつきは
最大で90%に及ぶので
それ自体は特に問題はない




つまり
例えば月に平均1億の売上で
年間売上12億にて収支トントンの企業は


1月が1000万円の売上
2月が1.5億の売上
3月が9000万円の売上
4月が1.2億の売上
・・・



などで
合計が1年で12億前後になっていれば
全く問題ない



小売業やサービス業等の
違う業種では
そんなに売り上げの上下なんてあるのか!?
と思われるかもしれないが



製造業はそれが当たり前



なので
それはそれでいいのだが



去年の10月から新規受注量が
極端に減っていて
平均売り上げの半分くらいで推移してる



これが1年続くと
極端な赤字となるが


それすらも製造業では
特に際立って珍しいことではない



弊社の赤字は15年前にあって
それ以降1度の赤字もないが



ここまで低水準の月次売上が続くと
今期はもう
まだ始まったばかりなのに
通期赤字が決定していると言える



非常に珍しいことだ



経営者としてはなかなか辛いが
しかし、事実は事実




では
なぜこんなに景気が悪いのか?



世の中は


・賃上げブーム
・株高ブーム


で浮かれているから
特に一般サラリーマンは
景気が悪いだなんて知りもしないだろう



最大の理由は


・中国経済の縮小


にある



最近報道されなくなった
恒大集団やらの不動産バブル崩壊と
中国の人口減少に伴う消費低迷
それらが景気をものすごい勢いで冷やしている




10年前
我々製造業は
新規参入がないので
残存利益が大きくなるから
生き残った会社は需要が増えて儲かる



と言われ続けてきた



しかし結果はどうか?



確かに企業は淘汰されて廃業が増え
新規参入は全くないので
企業数は減る一方なのに・・・



受注はまるで増えないどころか
何と減っているのだ・・・



簡単な理由ではあるけど
売上がしぼんできている明確な理由を
挙げられる経営者は少ない



理由は



・経済のマスが小さくなっているから



循環する好景気、不景気の影響ではない



世界全体で物を作ることが縮小している



それともう一つ



開発力の著しい低下により
試作開発はさらに激減している
という事実



開発力の低下は
日本だけでなく
これも全世界で言える



・開発を支える人材の不足
・需要低迷による販売低下で
 すでにある程度十分な性能を持つ機器に
 新たな性能開発に対するコスパが悪く
 開発の必要性の低下が意識されている



車を見れば一目瞭然


EV車の登場で
エンジン開発はムダだと言われ
EV車の開発にシフトするが



・EVの開発はエンジンの開発に比べ
 関係するボリュームがはるかに小さい


・性能向上よりも
 デザインなどの見た目の改良に
 資金が向いている


・メルセデス筆頭にした
 数年前には2030年頃までに
 新車は全てEVにする
 などと先読みを誤った幼稚な思考力により
 再びエンジンを使う車に舵を切るものの
 これまでのようなエンジン開発は行われず
 規模の小さい開発になる
 (結局は将来的にEVに移行するため)




まとめると



・以前よりも”商品開発”が小さくなり
 試作開発業務の規模も小さくなっている


・数を作る時代が終わり
 生産数は年々右肩下がりで少なくなる



これまで製造業を支えてきた


・試作開発
・量産数


という2大需要が縮小しているのだから
自ずと売り上げは小さくなり
企業も小さくなるという理屈だ




弊社においても
ここ数年で以前よりも
20%程度値上げをしているにもかかわらず
売上が5年前よりも減少しているのだ



換言すれば
5年前よりも20%売り上げが下がっている
と言える



しかし、これも面白い結果だが
製造業は価格転嫁でき安い業種で
かつ
高付加価値価格であるため利益率が大きい



なので
売上が下がっても
従業員数のコントロールができていれば
赤字にならずに利益を出すことができる



だから
製造業での”廃業”は多くても
”倒産”はそれに比較すると圧倒的に少ない




業種ごとに色々と特徴があるが



なんか景気が悪いな~
とか
生き残ればいい時代がまた来る!



なんて言っているだけの人は
すでに負け組に流されている
という事実
を知らない




 

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